2015年

8月

04日

快眠アドバイス 『オーダーメイド枕の落とし穴』



自分専用に高さを調整してもらえる枕のことを一般的に「オーダーメイド枕」と呼んでいます。


睡眠に対する不満や枕に対する不満を持った方が増えている中、それに合わせて雑誌やテレビといったメディアでも枕を特集する機会も増えました。恐らく今では多くの方にオーダーメイド枕という存在は認知されていることでしょう。


まくら1


ただし、実際に自分に合わせて作ってもらったはずの枕なのに満足していない方もいらっしゃいます。もしかすると、今このBLOGをお読みの方の中にもいらっしゃるかもしれません。


今回はオーダーメイド枕をご購入の際に注意して頂きたい点をまとめます。オーダーメイド枕をちょうど欲しいと考えていた方、興味がある方は是非一度お読みください。また満足していない方もその原因が分かるかもしれません。


・注意点「その1」

枕はカラダに合わせるだけじゃなく使っている敷ふとんやベッドマットレスとも合わせる。


オーダーメイド枕の作成工程ですが、まず後頭部から首の後ろの部分にかけての体のラインを計測します。この時の測定方法は様々です。機械を使うお店もあれば、特殊な計測器を使うお店もあります。


次に何種類か用意されている枕の素材を決めます。この素材に何を選ぶかはその人の好みです。測定結果をもとに枕に素材を詰めて高さを調整します。この素材を詰める袋は小分けされていて、首にあたる場所や枕の両サイドを部分的に高さ調整することも出来ます。


最後、敷寝具の上で試し寝をして、実際の枕の感触、寝姿勢や寝返りのしやすさ確かめます。


ほんと簡単で大雑把ですが、だいたいのオーダーメイド枕は以上の様な工程で作られます。


この中でオーダーメイドらしいと言える工程は計測したり好きな素材を選ぶところだと思います。ただし、快眠の為に自分に合った枕を見つける事がオーダーメイド枕の本来の目的であるならば、最も大事な工程は最後の「試し寝」なのです。


この試し寝の工程を、実際に自宅で使う敷寝具(敷ふとんやベッドマットレス)と同じ硬さの場所で行うかどうかに注意して下さい。


枕1


店では良い感じだった枕が持って帰って家で使うとダメになるというケースも良く聞きます。これは恐らく販売側が試し寝の工程を疎かにした結果だと思います。


枕は寝姿勢を良い状態に保つ為に存在します。使っている敷寝具の硬さによってその人の寝姿勢を良い状態に保つ為の枕の高さは変化しますので、当然その人のカラダに合わせるだけでは不十分であり、最後の試し寝の工程まで手を抜いては意味が無いのです。


■関連ページ
⇒ 快眠アドバイス『カラダに合わせるだけじゃ「自分に合った枕」は見つからない!』


・注意点「その2」

自分に必要なのは本当にオーダーメイド枕なのかをもう一度考え直す。


雑誌やテレビが枕を取り上げたので、枕を変えれば睡眠の質が良くなるのではないかと簡単に考えないで下さい。


人間の睡眠のメカニズムは非常に複雑です。睡眠研究の歴史はまだまだ浅く、分かっていないことも多いですし、寝具と睡眠の関係性に至っても同じことが言えます。


オーダーメイド枕の購入を決断する前に、改めて自身の睡眠に対する不満を整理しましょう。


現在、自分が抱える睡眠への不満として、まずは「寝つきが悪いこと」、次に「起床後に肩や首の周辺にコリや痛みがあること」の2つの症状をお持ちならばオーダーメイド枕を検討する意味はあるでしょう。また「起床後に枕から頭が外れている場合が多い状態」も今の枕が合っていない証拠と言えます。


例えば、寝つきは悪いけど起床後にコリや痛みは感じない様な場合、睡眠の不満は「寝つきの悪さ」だけです。この場合、原因は枕以外にも考えられます。それは「手足の冷え」だったり「夜間の光の浴び方」だったりしますので、寝具ではなく生活習慣や寝室環境の見直しが本当は必要なのかもしれません。


枕2


オーダーメイド枕を作ってもらおうと考えている店に寝具と睡眠を関連付けてアドバイスできる店員がいるかどうかに注意しましょう。より良い寝具へ買い替えたいと思う本当の理由は、今の睡眠をより良くしたいからではありませんか?本当の目的は寝具の先にある「睡眠」ですよね。


睡眠をより良くする為に寝具を替えようと思い立った時には、これを良い機会だと思って生活習慣や寝室環境の見直しも合わせて行いましょう。


■関連ページ
⇒ 快眠コラム『10、枕がなかなか合わない理由① ~敷寝具編~』

⇒ 快眠コラム『11、枕がなかなか合わない理由② ~冷え編~』

⇒ 快眠コラム『12、枕がなかなか合わない理由③ ~光編~』


・注意点「その3」

枕はそもそも敷寝具の一部。枕は敷寝具と一緒に考える。


枕は人の体を支える寝具です。つまり敷ふとんやベッドマットレスと同じ敷寝具に分類出来ます。たまたま製品が分かれているだけなのです。それぞれが互いに連動して人の体に影響を及ぼしますので、きちんと体に合わせようと思うならば一緒に考えなくてはいけません。


しかも体を支える面積の違いを考えてもらえれば分かりやすいと思いますが、枕よりも敷ふとんやベッドマットレスの方が体や睡眠に与える影響力が大きく、枕よりも先に敷寝具に手を加えないと不満が解消しない場合も当然あります。


もし起床後の肩や首周辺の痛みやコリの症状が「腰」にも及んでいたり、仰向きと横向きのどちらの寝姿勢にもピッタリ合う枕に出会えていない場合は敷寝具の見直しを優先した方が良いでしょう。


枕3


オーダーメイド枕を作る際、もし敷寝具の話を販売員がしてきた場合、販売単価を上げたい下心半分、本当に価値のある提案をしたい真心半分だと思って下さい。


その際にお客様に信用してもらえる実力があるかどうかはその販売員次第ですね。(自分で書いてて反省しています…。)


仮に敷寝具の話が無ければ、そもそも睡眠と枕(寝具)の関係性を理解していない販売員だと思って注意した方が良いとは思います。


■関連ページ
⇒ 寝具に関する身近なギモン『枕がなかなか合わないのはなぜ?』


以上の3点です。


3点ともそれぞれが微妙に関連しています。販売員から「敷寝具の話があるかどうか」「生活習慣や寝室空間といった寝具以外の可能性も指摘してくれるか」の2点にまとめても良いかもしれませんね。


ちなみに当店では完全なオーダーメイド枕は扱っていません。似たようなタイプの枕として「セミオーダーメイド枕」という表現で、予め3段階の高さと4種の素材を用意し、試し寝をしながらその人に合う高さの枕を探していく方法を取っています。


セミオーダーメイド枕


■関連ページ
⇒ 当店Webサイト内『オリジナルセミオーダーメイド枕』


当店へ枕のご相談にいらっしゃる方の場合、枕の前に敷寝具に問題があるケースの方が圧倒的に多く、枕を探しに来た方でもあえて敷寝具の提案をしています。当然、枕を探しに来てくれた方に敷寝具の話をすればパニックになりますので、その場合はいったんご自宅に戻って頂いてじっくり検討してもらっています。


また、当店で敷寝具を購入頂ける場合、もしオーダーメイド枕の様に後から高さ調整が可能なタイプの枕をお持ちならば、他店でご購入頂いた枕でも調整に応じています。


■関連ページ
⇒ 快眠アドバイス『他店のオーダーメイド枕でも調整します』


友人や知人など、誰かに職業はふとん屋ですと話すと大半が「自分に合った枕が欲しいんです。」って返されますね。後、同じくらい質問として多いのは「テレビで宣伝している低反発マットレスってどうなの?」です。


ネットや雑誌などの広告関係の営業さんから頂くお話でもオーダーメイド枕が一例に使われますので、枕に対する関心はまだまだ高いのかなって感じています。


文章だけでは伝わり難いこともあると思いますし、質問もあると思います。ご相談はメールや電話でも構いませんのでお気軽にお問い合わせ下さい。

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by sleepdesigner:圭


◆その他の快眠アドバイス ⇒ 〔http://ameblo.jp/sleepdesigner/entry-11902557375.html

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