2015年

7月

21日

商品たちの物語 magniflex 『マニフレックス製品の比較評価 ~まとめ編~』



 「商品たちの物語」は当店で扱う商品の秘話やスタッフが実際に使ってみて感じた事を綴っています。


日本に輸入されて20年を超える歴史を築き上げた高反発マットレス「magniflex(マニフレックス)」ですが、日本のライフスタイルや使う人の体質などに対応するために製品の種類も増えました。


これまでの当店での販売実績、ご愛用者様の感想、店頭での試し寝の様子、レンタルサービスの結果などを考慮して、製品の比較評価をしてみようと思います。


これまでベッドマットレス編、三つ折マットレス編、敷ふとん・オーバーレイ編と書きまして、今回は締めのまとめ編です。


まとめ編はマニフレックス製品に共通する評価や注意点が中心です。


【とにかく実物へ試し寝】

店頭試し寝

インターネットを検索してみれば様々なマニフレックス製品に関する情報が飛び交っています。ここ数年、模造品もたくさん見かけます。これまでマニフレックス製品の比較を書いた中で、好まれる方の大雑把な傾向も書きました。しかし、一番の情報、あなた自身に合うかどうかの判断材料は「あなた自身のカラダに聞くこと」だと思います。つまり試し寝をすることです。

マニフレックスは東急ハンズやロフトといった大規模雑貨店でも展示販売されていますし、寝具専門店でも取扱店となるお店は増えています。通販限定の商品ではなく、実物に試し寝が出来る場所が全国に確かにあるのです。

下記のURLはマニフレックスの公式Webサイトに掲載されている取扱店一覧です。
⇒ http://www.flag-s.com/magniland/index.html

是非、お近くのお店に足を運んでもらって、展示されている製品に遠慮なく横になりゴロゴロして下さい。敷寝具選びを失敗しない第一歩は「実物への試し寝」です。手で触るだけでなく、絶対に横になって下さい。


【高反発=硬いではない】

耐圧分散

高反発というワードは恐らくマニフレックスが日本に持ち込みました。20年以上前に日本に輸入された時から使っています。

現在でもメディアへの露出度合が低反発の方が圧倒的に多いので、低反発というワードは知っていても高反発は知らないという方はまだまだ多いです。睡眠への意識が高く、積極的に情報を収集されている方の中には知っている方もいます。

ただ、その様な方々の中にも高反発の意味を硬いと勘違いしている人がいます。高反発=硬いではありません。高反発かどうかは、その素材に「押し返す力」があるかどうかで判断しなければいけません。

例えば、高反発=硬いであれば鉄も高反発素材となります。しかし、鉄の場合、カタチが変形する位の強い力でプレスすると、変形したカタチは元の状態に戻ろうとしません。高反発素材の場合は元に戻ろうとします。想像できるでしょうか?

ちなみに、この硬さの方を数値で表す際に使われる単位が「ニュートン」です。100を基準に数値が高いほど物体が硬いことを示します。マニフレックスのスタンダード素材のエリオセルは170ニュートンです。エリオセルMFのニュートン数は70と非常に柔らかい部類に入ります。同じ高反発素材でもニュートン数にはこれだけの差があるのです。

このエリオセルMFは高反発と硬さの違いを象徴している素材と言えるでしょう。押し返す力が非常に強く、人によってはその寝心地を硬いとおっしゃいます。この高反発と硬さの違いも実物への試し寝で体感してみることが一番です。マニスポーツとT75の寝比べがオススメです。


【天然素材の敷パッド併用は必須】

敷パッド

マニフレックスの芯材は全てオープンセル構造といって、似たようなウレタン素材よりもずっと通気性に優れています。その証拠と言っても良いですが、メンテナンスを放置すると簡単にカビが発生します。

ただし、通気性に優れていても、人間が睡眠時にかく汗への対応が充分な通気性があるかと言うとそうではありません。特にエリオセルMFを使用した製品を使っている方からは夏場は暑いという意見が多いです。当店では製品の汚れ防止の点からも、必ず「天然素材の敷パッド」との併用をお願いしています。

使われる方の発汗量にもよりますが、基本はワタを入れてキルティングした敷パッドの方が良いです。ワタの入らない天然素材のシーツでは吸湿量に不安が残ります。敷パッドを選ぶ際は側生地の素材だけでなく、中わた(詰め物)の素材まで「綿」や「麻」などの天然素材が使われているかチェックしましょう。

■関連ページ
⇒ 【BLOG】快眠アドバイス:寝具の肌触りに騙されてはダメ

⇒ 【BLOG】快眠アドバイス:接触冷感素材について


【合わない人の特徴と買ってしまった場合の対応】

ベッドパッド

マニフレックスの製品が体に合わない人も確かにいます。高反発素材の押し返される感覚に体が馴染まない様です。

合わない人の特徴として最も多いと感じているのは、「ご年配の方」で「長年綿ふとんに寝てきた方」です。後は「痩身の女性」も合わない人が時々います。

■関連ページ
⇒ 【BLOG】快眠アドバイス:高反発素材が合わない人たち

せっかく購入したのに体に合わない場合は、天然素材のワタが入った厚手のベッドパッドを敷いてみて下さい。当店でお買い上げ頂いたお客様の中で、ワタによって反発力を和らげてあげると眠れる様になったケースは多いです。試しに夏用の肌掛ふとんを敷いて様子を見る手もありでしょう。

また、切実なお願いとして、起床後の体の痛みや熟睡感の無さの原因を全て寝具に負わせないで下さい。

睡眠に影響を与える要素は多種多様です。体の痛みは血行不良が根本にあり、運動不足かつ筋量不足の方は体質改善も合わせて考えなければいけません。熟睡感についても、昼間の活動量や夜間の光の浴び方とも密接に関係しますので、生活習慣の見直しも考慮しないといけないのです。

それから、人によっては好転反応によって1週間ほどは体に痛みや違和感を覚えることもあります。これは体が良い状態に戻ろうとしてる故の現象だと東洋医学では捉えます。数日は違和感があってもいつの間にか普通に眠っていて、数か月後にこちらから状況を確認すると、そう言えば最近気にならなくなったとおっしゃる方もいます。

すぐに合う合わないの結論を出すのはもったいないので、最低でも1週間は様子を見て下さい。


【カビてしまった場合】

マニフレックスカビ

マニフレックス製品をカビらせてしまう人は実際多いです。フローリングに直敷きする場合、子供や男性が使用する場合、梅雨などの湿度の高い時期は特に注意しましょう。

当店ではベッドマットレスタイプについては除湿シートをサービスでお付けしています。三つ折マットレスタイプや敷ふとん・オーバーレイタイプについても敷きっぱなしにはしない様にお願いしています。使ってみての状況に応じて除湿シートの併用を検討してもらいます。

除湿シートはマットレスの湿気を取る物、敷パッドは人間の汗を処理する物として使い分けて下さい。除湿シートは感触の関係から肌に触れる部分では使い難いと思います。

それからベッドの床板がスノコ仕様の場合やフローリングにスノコを置いて使う場合でも放置すれば接地している部分がカビますので安心はしないで下さい。風を通し湿気を飛ばすメンテナンスは必要です。

ちなみに、当店ではこの様なカビてしまったマニフレックスを水で丸洗いする事が出来ます。これは丸洗いする工場に高温乾燥できる施設があるかどうかが関係します。早い段階のカビなら殺菌はもちろんですが、シミも落とせます。

■関連ページ
⇒ 【BLOG】ウメナ寝具のこだわり:丁寧なふとんの丸洗い(クリーニング)


【50年以上の歴史が意味すること】

歴史

マニフレックスはイタリアの会社です。創業は1962年、マットレス販売で50年以上の歴史を持ちます。日本には20年以上も前、1993年に輸入されて来ました。

ここ数年は睡眠への関心の高まりとインターネットやSNSの広まりから情報伝達が容易になり、輸入開始当時から比べればマニフレックス製品の良さが随分と陽の目を浴びてきました。その為、類似品や模造品が非常に多く出回ってしまう状況にも陥っています。

加えて敷寝具(敷ふとんやベッドマットレス)への需要の高まりによって、様々なメーカーが色々な製品を作っています。テレビCMや広告への露出度の高い製品もいくつか存在します。

その様な最近の製品と比較した時、マニフレックスとの最も明確な差が「歴史」と言えるでしょう。

ベッドマットレスという狭いカテゴリで、製品の根本的仕様を守り続けながら、築き上げた50年を超える会社の歴史は「製品への信頼」に繋がっていると思っています。その結果としてマニフレックス製品は、日本はもちろん、現在世界75ヶ国へ輸出が行われるグローバル製品となりました。

ただし、その広がりが故に各国で製品の取り合いが行われ、日本の輸入元でいったん欠品すると追加分が中々輸入されない残念な状況が生まれています。


【マニフレックスの枕について】

ピローグランデ

マニフレックスは敷寝具のみならず、枕も作っています。現在は7種類、全てエリオセルMFが使われています。

枕に関しては感触の好みや枕の高さの関係上、残念ですが合わない方は多いです。特に男性の場合に多いのですが、男性は枕の感触に硬い素材を求める人が多く、マニフレックスの枕は基本的に柔らかく感じてしまうので、高さは問題なくても寝つけないと言う人が多いのです。

マニフレックスの敷寝具だから、マニフレックスの枕を使う必要性は全くありません。枕選びについてはより慎重に広めの視野で検討して下さい。

当BLOG内でも枕の合わせ方や選び方に関しては何度も書いてきました。自分に合った枕に関心のある方は、是非一度下記のページをご覧下さい。

■関連ページ
⇒ 【BLOG】お知らせ:枕(まくら)に関するページのまとめ


さて、マニフレックス製品の比較評価シリーズは以上です。


その他のマニフレックス比較評価記事は下記の通りです。

●商品たちの物語

⇒ magniflex『マニフレックスの比較評価 ~ベッドマットレス編~』

⇒ magniflex『マニフレックスの比較評価 ~三つ折マットレス編~』

⇒ magniflex『マニフレックスの比較評価 ~敷きふとん・オーバーレイ編~』


その他、過去にマニフレックスについて書いた記事も良ければご覧下さい。

●商品たちの物語

⇒ magniflex『ご愛用者様の評価(感想)集2013』

⇒ magniflex『ご愛用者様の評価(感想)集2014~その①~』

⇒ magniflex『ご愛用者様の評価(感想)集2014~その②~』

⇒ magniflex『マニフレックスを寝比べる』


最後、このBLOG内全体でも何度でも書いてきましたし、今回の記事の最初でも書いていますが、マニフレックス等の敷寝具選びで失敗しないコツは、実物への試し寝をして寝心地と寝返りのしやすさを自分のカラダで確かめる事です。


是非、お近くのマニフレックス取扱店や寝具専門店へ足を運んでみて下さい。


by sleepdesigner:圭


◆その他の商品たちの物語 ⇒ 〔http://ameblo.jp/sleepdesigner/entry-11524384575.html

◆ウメナ寝具のWebサイト ⇒ 〔http://www.umena.biz

◆マニフレックスの公式Webサイト ⇒ 〔http://www.flag-s.com/

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