2015年

6月

25日

快眠アドバイス『羽毛ふとんのリフォーム(仕立て直し)の価格差について』



羽毛ふとんは綿ふとんの打ち直しの様に中身のダウンを再利用して仕立て直すこと(リフォーム)が出来ます。


少し前までは寝具専門店がリフォームの窓口でしたが、最近はスーパーやホームセンター、ネットでも受け付ける様になってきました。その為、専門店が行う羽毛ふとんのリフォームと価格差が生じてきましたので、その差について端的に解説します。


尚、寝具専門店のリフォームは当店の場合を例にします。同じ専門店でも多少はお店によって対応に差があるとお考え下さい。


①【診断と個別管理】
お持ち込みの羽毛ふとんがリフォームに適しているのかどうかを診断するか。そして羽毛ふとんを個別に管理して仕立て直すか。


寝具専門店でのリフォームの場合、原則としてスタッフが羽毛ふとんの状態をその場でチェックします。側生地の汚れ具合や吹き出しの有無、キルティングのほつれや片寄り等です。

側生地吹き出し

更に、お客様のご了承を頂ければふとんのミシン目をほどいて中身のダウンの状態を直接チェックします。

側生地ほどき

リッパーという道具を使ってミシン目をほどいていきます。

中身取り出し

羽毛ふとんがリフォームに適した羽毛ふとんかどうかを診断し、リフォームをした場合と同等クラスの新品を購入した場合の金額差もアドバイスします。お持ち込みの羽毛ふとんの質によっては新品を購入する方が安い場合もあります。

中身チェック

そもそも羽毛ふとんは「中身のダウン率が50%以上」ならば「羽毛ふとん」と呼べてしまいます。下の写真の2種類のダウンですが、どちらが使われていても法律上は羽毛ふとんと呼べてしまうのです。

ダウンの違い

もし診断後の羽毛ふとんをリフォームせずにそのまま使うという場合は、ほどいた場所に再度ミシンを掛けて封をした後、ご自宅までお持ちしますのでご安心下さい。

当然、この診断には専門の知識と経験が要りますので、専門店でのリフォームの最大の特徴だと思います。

それから専門店ではリフォームを基本的に個別に管理します。大量に集めてから工場に送り、まとめてリフォームする様な事はしません。大量生産と同じでまとめていっぺんにリフォームする方がコストが抑えられ、安くは出来ますが、他人のダウンと混ぜられてしまいます。


②【中身の洗浄方法】
取り出した中身のダウンをどうするか。


リフォームを行う場合、まず羽毛ふとんの側生地を裂き中身のダウンを取り出します。この取り出したダウンを通常であれば洗浄します。

ただ、安価で済ませようとしたら、この洗浄の工程を省き、取り出したダウンに何もせずそのまま新しい側生地に入れ直してリフォームとすることも可能です。

洗浄方法も当店ではスチームで洗う方法と水で丸洗いする2種類が選べます。もちろん水で丸洗いする方がキレイにもなりますし、新品の状態に限りなく近いパワーに戻せます。当店では、この工程だけはケチらずに水でしっかり丸洗いする事をオススメしています。

この洗浄方法の違いは価格差、仕上がり時の膨らみの差になります。


③【追加するダウン】
新しく追加するダウンの種類をどうするか。


リフォームを行うと、壊れて使えない状態のダウンが発生します。シングルサイズの羽毛ふとんで約200g程は新しいダウンを追加することになります。

この追加のダウンにどんな種類のダウンを使うかでも価格が変わってきます。専門店では原則として持ち込まれた羽毛ふとんと同等クラスのダウンを足すことを前提にしています。

この段階も、持ち込みのダウンの種類に関係無く安価なダウンを追加すれば安く仕上がります。


④【新しい側生地】
新しくする側生地の質をどうするか。


側生地も専門店では同等クラスの生地を提案します。実際の生地見本に触って質感を確かめることも出来ます。

側生地見本

この側生地が綿100%なのか、ポリエステルが混ざるのかで価格は変わります。また、綿100%でも糸の種類や生地の織り方によって質感と価格に差が出ます。実際に使う時に掛カバーを付けても、この本体の側生地の質感は肌沿いに大きく関係します。とにかく実際に触って確かめた方が良いです。

また、ポリエステルが混ざった側生地は吸湿性が悪いだけでなく、吹き出し易いと分かってきました。使用年数が短いのに吹き出しが原因でリフォームとなる羽毛ふとんのほとんどがポリエステルの混ざった側生地を使用しているそうです。


羽毛ふとんのリフォームの価格差について、ざっとこんな感じです。


ちなみに、当店のリフォームのシステムではSLサイズ⇒SLサイズにリフォームする場合、最低価格23,000円で可能です。ただし、このリフォームでは洗浄はしない、追加ダウンも最も質が悪い、側生地は綿100%だけどツイル織りでガサガサになってしまいます。


ご予算のお問い合わせを頂いた際はSLサイズ⇒SLサイズのリフォームで35,000~45,000円はお考え下さいとお伝えはしています。合わせて、診断に関しては無料で行っていますので、一度ぜひ現物をお持ち込み下さいともお伝えしています。


羽毛ふとんのリフォームは専門店に任せれば安心かと聞かれると、残念ながら確実ですと保証はできませんが、価格には必ず意味があって、安いには理由があります。そこは間違いないと思いますね。


これから梅雨が明けると本格的な羽毛ふとんのリフォームの季節です。羽毛ふとんのリフォームをご検討の際は、お近くの専門店も候補に入れてみて下さい。


■関連ページ
⇒ 当店Webサイト内「羽毛ふとんのリフォーム(仕立て直し)」


by sleepdesigner:圭


◆ウメナ寝具のWebサイト ⇒ 〔http://www.umena.biz

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