2014年

1月

26日

『寝具に関する身近なギモン』枕がなかなか合わないのはなぜ?

 

 

静岡県東部地区を中心に発行されている「mydo(マイドゥー)」というフリーペーパーがあります。


明日から発行予定の2月号の表紙がこちら。
mydo2014-2-1


2月号の三島駿東版には当店の広告が掲載されています。
mydo2014-2


こちらの広告に『寝具に関する身近なギモン』というコーナーを設けて『枕がなかなか合わないのはなぜ?』という問い掛けをしました。今回、このブログを読んで頂いている方の中にはmydoがキッカケの方もいらっしゃることでしょう。


近年、テレビや雑誌などのメディアが枕を話題に取り上げるおかげで、枕に対する一般消費者の注目は高まっています。寝具業界も当然枕に目をつけて、各寝具チェーン店などに「オーダーメイド枕」の扱いを勧めています。


多分、読者様の中にはオーダーメイド枕を作った経験のある方もいらっしゃると思います。もちろん満足のいく結果を得られた方は大勢いることでしょう。ただし、中にはそうでない方もいらっしゃいます。


また、オーダーメイド枕は作ったことが無いけれど、市販の様々な枕を何個も買っているのに、なかなか自分に合う枕に出会わないという方もやはりいらっしゃいます。


どうしてそんなに枕が合わないのでしょうか?


その答えについて今日は探っていこうと思います。


まずは「そもそも」の部分から考えましょう。


そもそも、なぜ自分に合った枕が欲しいのでしょうか?また必要なのでしょうか?


それは大きく2つの理由に分けられると思います。


①寝つきが悪いのを改善したいから
入眠障害


②起床後に肩や首がこって、もしくは痛くて眠った気がしないから
肩コリ


です。


つまり、自分に合わせた枕が必要なのは、この2つの問題を解消して睡眠の質を上げたいからと考えられるのです。このどちらかの症状をお持ちでない場合、そもそも枕を変える必要があるかどうかという点で疑問が生じますね。


この2つの問題を解消する為の手段は何も枕に限りません。ここが今回のギモンのキモです。なかなか枕が合わないのであれば、一度視点を枕からズラして考えてみましょう。


①の寝つきの悪さに端を発する場合、枕以外の原因として「手足の冷え」「夜間の光」「夕方の仮眠」「カフェイン摂取」「敷寝具との連動」などが主に考えられます。


順に解説していきます。ただし「敷寝具との連動」は、②の起床後の肩コリや首コリにも関係しますのでそっちと合わせて解説しますね。


「手足の冷え」
人は入眠時に深部体温を下げないといけません。深部体温を下げるには手足の抹消を温め発汗を促す必要があります。赤ちゃんが眠くなると手足が温かくなるのよ同様、人間は眠りに入る際に手足が温まっている必要があるのです。つまり、手足が冷えた状態は寝つきを悪くするのです。

手足の冷え防止は、直接保温するのもアリですが、首の後ろや背中を温め「AVA」という生理機能を活用することをオススメします。


「夜間の光」
夜間に浴びる光はヒトの生体リズムを乱し、眠りに入るのを妨げます。

寝室の照明、夜間を過ごす場所の照明をオレンジ系の電球色に変えたり、複数の照明を使って照度を調節できる様な工夫をしましょう。また、テレビや携帯などの液晶画面から発せられる光も同じく生体リズムを乱しますので、その様な電子機器との付き合い方を見直しましょう。


「夕方の仮眠」
午後の早い時間帯の仮眠は、その後のパフォーマンス向上に繋がりますが、その時間が長すぎたり、午後でも遅い時間に仮眠を取ってしまうと夜の主睡眠に悪い影響がでます。

仮眠は午後3時までに最長20分ほどを目安に行って下さい。


「カフェイン摂取」
コーヒー、紅茶、緑茶、コーラ等に含まれるカフェインには覚醒作用があります。摂取してから30分程で効果が出始めて、約5時間ほど効果が持続します。リラックスさせる効果もあるため、夜の眠る前に飲まれる方もいる様ですが、眠りにくくなりますので注意して下さい。

自分の睡眠予定時刻から逆算してカフェイン摂取のタイミングには気を付けましょう。ノンカフェイン、カフェインレスの飲料も多く出ていますので、夕方以降に飲むものはこの様な商品が良いです。


さて、次に②起床後に肩や首がコッたりして眠った気がしないという悩みに端を発する場合ですが、枕以外に「血行不良」「敷寝具との連動」が原因として考えられます。


「血行不良」
起床後の肩や首コリは、その痛みを発する物質を血液によって除去出来ないことで起こります。つまり血行不良、血行の悪さが根本です。血行不良は体の冷えや筋肉量の低下が原因となっている場合が多いです。

体を温める食事、湯船にしっかりと浸かる入浴、こまめなストレッチで体をほぐす事、運動の習慣を作り筋肉量を増やす等の生活習慣改善を心掛けましょう。


「敷寝具との連動」
このテーマは少し長めに解説します。

冒頭で自分に合わせてオーダーメイド枕を作ったけど合わなかったという方は、少し思い出して頂きたいのですが、そのオーダーメイド枕を作った際にそこのお店は敷寝具の話をされましたか?

自分に合わせた枕を作る場合に重要なのは、試し寝をする環境(敷寝具)を今使っている敷寝具の状態(硬さ)に可能な限り一緒にする事です。オーダーメイドでも同様です。オーダーメイド枕も最終的には実際に横になって確かめるそうです。この時にどこに横になるかが重要という訳です。

それは敷寝具の硬さによって、体全体の沈み込み方が変わり、それに連動して枕の適切な高さも変わるからです。枕は敷寝具の一部です。一緒に考えないと失敗する確率は高くなります。

そして、当店に枕を合わせに来るお客様のほとんどがそうですが、お使いの敷寝具が硬すぎる事が原因で枕が合いません。

人間は一晩のうちに何度も寝返りをします。20~30回ほどの寝返りをうつのが正常と言われています。つまり一晩の中には仰向きの時もあれば、横向きの時もあるのです。

枕を合わせる際には最も体に負荷のかからない仰向きを基本に合わせます。横から見た時に体が直立の姿勢(寝姿勢なので90度回転させて考えます)となっているかが目安です。もちろん次には寝返りをしてもらって横向きの姿勢も見ます。

この時に敷寝具が硬すぎるとどうなるか想像してみて下さい。

試し寝硬め仰向き

仰向きで直立の姿勢を作る枕は皆さんが思っている以上に低いものです。目線はほとんど真上です。この低い枕で、敷寝具が硬い状態のまま横を向くと肩が邪魔をします。頭が落ちるか、肩が潰れて寝姿勢が乱れてしまうのです。

試し寝硬め横向き

そうだといって横向きに合わせて枕の高さを上げれば、仰向きの状態が崩れますので本末転倒ですよね。

このふんだりけったりの状態を解消する方法は大きく分けて2種類です。

1つは枕の中材の量を調節できるタイプの枕で、両サイドの部分だけを横向きに合わせた高さにします。1つの枕に仰向き用と横向き用の高さを作るというものです。ただし、この場合は枕が凸凹になり過ぎて寝返りの妨げになる可能性がありますので、当店ではオススメしていません。

当店ではもう1つの解消方法を原則としています。それは敷寝具の硬さを変えるという方法です。

厚みのある柔らかい素材の敷ふとんやマットレスを上に敷くか、その様な素材の敷寝具と交換してしまうかです。高反発、等反発、正反発と言われる素材でも良いですし、綿や羊毛といった天然素材のワタを使ったものでも構いません。

前者の場合は人によって合う合わないがありますので絶対に試し寝をして下さい。後者の場合は寿命が3年程度という欠点はあります。ちなみに安価で大量に出回っているポリエステルわたを使った敷ふとんの寿命はもっと短いですよ。干しても膨らみませんしね。

また「柔らかい」と書きましたが正確には「硬すぎず柔らかすぎず」です。柔らかすぎて寝姿勢を崩したら意味がありませんので。

硬い敷寝具の上に柔らかい素材をのせる2枚敷スタイルなら寝姿勢は基本的に崩れません。「布団は硬くないといけない」とか「硬い方が良い」という日本に根付く固定観念は一先ず横に置いて、試し寝をして寝心地を実感してみることが大事だと思います。

その様な適切な硬さの敷寝具の状態を作れれば、仰向きで合わせた枕で横向きになっても肩が落ちてくれるので姿勢を崩しません。加えて、体の耐圧分散性も増しますので、より緊張の解けたリラックスした状態で眠れます。

起床後の腰痛も合わせてお持ちの方は特に敷寝具を見直してみる事をオススメします。

敷寝具の方が体に与える影響、睡眠に与える影響は大きく、寝具のカテゴリーの中で最も大切です。自分に合った枕の前に敷寝具を変える必要があるかもしれませんね。


以上。長くなりましたが、枕がなかなか合わないのはなぜ?というギモンに対する私の答えです。


もう一度まとめると、枕は睡眠の質を上げる為の道具。本来の目的は睡眠の質を上げる事。睡眠の質を上げる方法は枕以外にもある。自分に合った枕が欲しい時は、敷寝具との連動を考慮して試し寝をする事。


ご参考になれば幸いです。


今回の内容に関連する当BLOG内の「快眠コラム」も下記にご紹介しときます。

3、午睡(昼寝)をしましょう

5、入眠儀式 

10、枕がなかなか合わない理由① ~敷寝具編~

11、枕がなかなか合わない理由② ~冷え編~

12、枕がなかなか合わない理由③ ~光編~

20、手足の冷え対策に「AVA」

21、睡眠と入浴の関係

22、睡眠と運動の関係


こちらも良ければ読んでみて下さい。


もちろん、より詳しく「私の場合の改善策」を探りたい方はお気軽にご相談下さい。お店にいらしても、電話(055-977-2200)でも、メール(info@umena.biz)でも構いませんので。


by sleepdesigner:圭


◆ウメナ寝具のWebサイト ⇒ 〔http://www.umena.biz

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