2013年

12月

22日

快眠コラム:お酒で眠るにご用心

お酒を睡眠薬代わりに飲んでいる方いませんか?

少し古いですがこんなデータがあります。

2002年、日本、南アフリカ、スロバキア、ドイツ、ポルトガル、ベルギー、中国、スペイン、ブラジル、オーストリアの全10ヶ国3万5千人を対象にした国際疫学調査で「不眠解消のためにお酒を飲むか?」という質問をしました。

すると、お酒を飲むと答えた人の割合は日本が約30%で第1位でした。一方で、「不眠解消のために医師に相談するか?」という質問では、相談すると答えた人の割合は日本が圧倒的に少なく10%未満と最下位でした。ちなみに中国(約25%)とスロバキア(約20%)を除いた対象国では約50%の人が相談すると答えています。

この様な調査結果であっても、不眠にお酒(アルコール)が効くのであれば問題はありませんが、実際はそうではありません。お酒は睡眠薬代わり、眠るためにお酒を飲むという考え方は今日から是非とも改めて下さい。

アルコールには麻酔薬と同じような作用があって、たくさん飲みすぎると覚醒中枢も睡眠中枢も麻痺させてしまいます。その一方で、覚醒水準調節作用という興奮している人には鎮静効果を、抑うつ状態の人には興奮効果を与えるという不思議な作用もあります。つまり、夜になっても何だかムラムラと興奮している時、モヤモヤと気分が冴えない時にアルコールを摂取すると気分がスッキリしてしまうのです。

しかし、スッキリ出来ても実際に眠るまでには大量のアルコールを必要とします。(量に関しては個人差があります。)しかも、この場合は「眠る」という状態というよりは「意識を失う」という状態の方が近いです。要するに、お酒を飲んで眠っても、それは眠っているように見えるだけで、本当の意味で眠ってはいないのです。

睡眠には脳と体を休息させる大切な役割がありますが、大量のお酒を飲むことでアルコールを分解するために肝臓などの内臓は休むことが出来なくなります。まして、お酒のつまみに何かを食べれば余計に内臓に負担をかけます。

そして、先述しましたがお酒を飲んで眠った状態は中枢が麻痺して意識を失った状態と言えますので、通常の睡眠中に働くような脳や体の機能回復作用はほぼ停止しています。

また、アルコールには利尿作用もありますので、トイレに行くために夜中に何度も起きることになります。

アルコールが睡眠の質を悪化させる事はほぼ間違いありません。

それから、アルコールを飲んだ日は朝早くに目が覚めることがあります。これはアルコールが分解されて、中枢の麻痺が解け覚醒中枢が働き始めたからです。目覚めた直後の本人の感覚はスッキリしていますが、実際の脳と体は睡眠不足状態です。日中に強い眠気に襲われることになります。

更にやっかいな事にアルコールは耐性が出来ます。飲み続けるほど飲む量は増えていき、やがてアルコール依存症となるのです。

要するに寝酒は効果的な入眠法とは言えないということです。主流の睡眠薬の方が何倍も安全でしょう。

もし自身の体を労わり、本当の自分のパフォーマンスを発揮させたいのであれば、今日からは「眠るためのお酒」は止めて、「楽しむためのお酒」へと意識を変えましょう。

就寝時刻ギリギリまでお酒を飲まないで、出来れば3時間前に飲み終える様な生活の工夫と、可能なら血糖値を上げるビールやワイン、日本酒などの醸造酒ではなくて、ウイスキーや焼酎の様な蒸留酒を飲むようにしましょう。上手に付き合えば、お酒は人生の好き友です。

まずは一度、思い切って寝酒に頼らない生活をしてみて体調の違いを実感してみることをオススメします。


by sleepdesigner:圭


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