快眠コラム:枕がなかなか合わない理由② ~冷え編~

 

 

体の「冷え」は万病のもとなんて言葉もあるように、体温が低い状態は睡眠にも悪い影響を及ぼします。枕を合わせようとするそもそもの理由として「寝つきの悪さ」と「起床後の肩こり・首こり」が挙げられると敷寝具編で書きましたが、冷えもまたこの両方の原因となりえます。

人間は眠る時に体温が低下していきます。一日のなかで最も体温が低くなるのは一般的に午前4時頃で、逆に最も体温の高い時間帯が就寝時刻の3時間ほど前なのですが、この間の体温の低下がスムーズに行われないと寝つきの妨げになるのです。

ここで疑問に思う方がいるかもしれませんね。体温を低下させるのならば、冷えによって体温が低い方が良いのではと。

もう少し詳しくこの入眠のメカニズムの話をしましょう。

体温と言っても体の内側の温度である「深部体温」と、体の表面の温度の「皮膚温」の2つに分かれます。睡眠で下げなければ行けないのは深部体温の方になります。

$ウメナ寝具のBLOG-体温変化
このグラフは日本大学医学部の内山真先生の研究報告によるものですが、睡眠中に深部体温が低下している一方で、皮膚温が上昇していることが分かります。

実は深部体温を下げる為には汗をかくこと事が最も有効な方法で、この汗をかく為には「皮膚温を上げる」必要があるのです。赤ん坊が眠くなると手足がポカポカと温かくなるのも同じ理由ですね。この皮膚温の上昇が冷えによって妨害されると、結果的に深部体温がなかなか下がらず寝つきが悪くなるのです。

肩こりや首こりも冷えによる筋肉の硬化、血行の悪化がそもそもの原因の可能性があります。

「夏になって冷房を使い始めた時」や「秋から冬への季節の変わり目の時期」などに急に枕が合わなくなったとおっしゃる方がいますが、このタイプの方々は冷房や季節変化による冷えが原因の可能性があります。前者の場合は暑くなって冷たい飲料水を飲み過ぎている可能性も考えられますね。

また、筋肉の量が少ないことも体が冷える原因です。肩こりや首こりで悩んでいるのは男性よりも女性の方が多く、同じ様に枕に悩んでいるのも女性の方が多いのですが、大抵の女性が「冷え症」を合わせて持っています。

この冷えに対する対策は「食事」や「運動」による根本的な体質改善が基本ですが、応急処置的に効果を期待できるのは「入浴」です。シャワーだけで体の汚れを落とすだけではなく、湯船にしっかり浸かることで眠る前に皮膚温を上昇させてあげましょう。

ただし、入浴の際には気を付けて欲しい点が2つあります。

まずは「時間」です。湯船に浸かる時間の目安は額に汗をかく程度、およそ15~20分ほどです。血液は約1分間で体を1周しますので、15~20周する計算です。温まった血液が体を巡ることで、入浴後も温かい状態が持続します。

次に「湯温」です。目安は40℃です。これ以上高い温度だと体が興奮状態になり目が覚めてしまいます。もちろん長く入っているのも難しいですし、我慢して長く入っても逆に下げたいはずの深部体温が上がってしまう恐れがあります。

しかし、この湯温はその人の体型に影響しますのであくまでも目安です。皮下脂肪の多い方は熱が伝わりにくいので、40℃では低すぎる可能性があります。上記した目安の時間で気持ち良く浸かっていられる時間を見つけましょう。

最後に、入浴後の過ごした方ですが、入浴後は1~2時間の間におふとんに入れるような生活習慣をつくりましょう。その間、せっかく温めた体が冷えない様にしっかり保温することも大切です。首から背中を中心に保温してあげるのがオススメです。「AVA」という生理現象を利用して効率的に保温出来ます。

そして、次回で詳しく述べますが「光」の浴び方にも注意して下さい。夜間の光は睡眠に悪い影響を与えます。入浴後の時間は出来るだけ光を浴びないことが大切です。もちろん、入浴中も光を浴びないに越したことはないです。浴槽に浸かっている時だけ浴室内の照明を消してみるのも一興ですよ。

それでは最終回、枕がなかなか合わない理由③ ~光編~ へ続く。


by sleepdesigner:圭


◆他の快眠コラムはこちら ⇒ 〔http://ameblo.jp/sleepdesigner/entry-11523869748.html

◆ウメナ寝具のWebサイト ⇒ 〔http://www.umena.biz

PAGE TOP