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快眠アドバイス

快眠アドバイスは当店に寄せられた睡眠や寝具に関する相談とその対応の記録です。

このページでは最新の快眠アドバイスと、これまでに行ってきた快眠アドバイスから今注目のものを掲載しています。

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最新の快眠アドバイス  2018年9月18日

『本当に寝る子は育つ!大量の努力から質の良い努力へ』

今年から高校生に睡眠指導を行っている事や姪っ子が増えたりなど、個人的に子どもに関わる時間が増えたので、改めて子どもと睡眠に関する記事をまとめたいな~と思いました。

このテーマは今月初めに発行したウメナ寝具通信2018秋号でも取り上げたのですけど、少し手も加えてBLOGに記事として載せます。なので、今回はアドバイスというよりもコラムに近いもしれません。


【睡眠は脳も身体も育てる】

睡眠は人の行動を司る「脳の修復・発達の時間」です。日中の体験、得られた知識、体の動かし方等を記憶として定着させる役割を持ちます。つまり子どもの言葉や文字の覚えるスピード、運動神経の良し悪しに大きく影響するのです。

それから睡眠中には「成長ホルモン」と呼ばれる物質が分泌されます。この物質は文字通り身体の成長を促す物質です。子どもが身長を伸ばしたい、体を大きくしたいなら食事(栄養)だけでなく、きちんと睡眠を取る事も重要なのです。

ここで1つ研究報告をご紹介します。

《 三角形を描ける5歳児と描けない5歳児 》

これは15年ほど前の聖徳大学短期大学部保育科 鈴木みゆき助教授(当時)の報告です。

キレイに三角形を描けるかどうかは発達の目安とされ、5歳頃には描ける様になっているのが一般的だそうです。

生活リズムを整えしっかり睡眠を取ってきた5歳児の描いた三角形が左側です。キレイに描けていますね。

一方、右側は生活リズムが乱れ睡眠がきちんと取れていなかった5歳児の描いた三角形です。キレイに描く事は出来ていません。更に、三角形を描けない子ども達は落ち着きが無かったり、左右の手を振って歩けない等の行動も見られました。

もしこのままの状態で年齢を重ねると学力や体力などで同学年の子と差が出てしまったり、そもそも学校生活に馴染めない可能性も考えられます。

日本には「寝る子は育つ」という格言がありますが、この格言の信憑性はかなり高いと言えるでしょう。

【子どもの睡眠の特徴】

そんな子どもの睡眠の特徴ですが、大人より必要な時間が長い事が第一に挙げられます。

生まれたての赤ん坊の時はそれこそ一日のほとんどを眠って過ごしますよね。

これは日中に脳が受け取る刺激・情報が新しいと、睡眠中に行うその処理に時間が掛かるからです。

大人も普段と違う非日常の一日を過ごした夜はたっぷり眠れるものです。子どもは毎日が非日常と言っても過言じゃないぐらい、毎日新しい経験を積んでいます。脳が経験を整理するために睡眠時間をたくさん欲しているのです。

そして発汗量の多さも特徴に挙げられます。代謝の良い子どもは睡眠中の汗のかき方が大人と違います。子育ての経験がある方なら、子どものパジャマやシーツが一晩で汗ダクになった覚えがあると思います。

この発汗量の多さは子どもの寝具選びの際に大切なポイントになります。

加えて、先述しました睡眠中に分泌される成長ホルモンですが、その分泌が集中する時間帯と発汗が集中する時間帯は同じです。発汗を快適に行う事が質の良い睡眠をもたらし、成長ホルモンの分泌を促進すると考えられます。

【光を味方に、親子一緒に】

現代の子ども達が睡眠時間を削ってしまう大きな要因にゲームやスマホといった電子機器があります。単純に遊びや交流に夢中になってしまうだけじゃなく、これらの機器は画面から光を発するので、夜に使うとその光が寝つきを悪くし、睡眠の質を落とします。

電子機器は日中に使い終える様な工夫、家庭内でのルールを設けましょう。ちなみに、ゲームは朝起きて遊ぶ方が脳がスッキリしているので良い結果が出やすいです。

また、夜に過ごす部屋の照明の光も同様に睡眠に悪影響を及ぼします。複数の光源を設けて明るさの調整が出来る様にしたり、最新のLED照明は明るさや光の色をリモコンで調整出来るタイプがあります。夜にコンビニやスーパー等へ子どもを連れて行くのも睡眠に悪影響が生じます。

寝る時の照明の明暗だけじゃなく、日が沈んでから寝るまでの時間の光の浴び方がポイントです。徐々に暗くしていく。光の色をオレンジ色に変える等の工夫が大切です。

電子機器や照明そのものが悪いのではありません。睡眠への影響を知り、体に優しい効果的な使い方を覚えて下さい。

最後に、子どもの生活習慣改善を促す際には、身近なメリットを強調してみましょう。しっかり眠れば「頭が良くなる」「スポーツが上手くなる」「身長が伸びる」「キレイになる」などの具体的で身近なメリットを教えてあげて下さい。

そして出来るだけ親子一緒に取り組みましょう。「親の背中」の効果はやっぱり絶大です。

メリットの部分に関するこんな調査結果もご紹介しておきます。

日本睡眠教育機構が発行する「ティーンのためのねむり読本」という冊子に載っています。

《 睡眠と学力 》(図)Wilson&Carskadon,出典1998

これはアメリカの高校生を対象に睡眠時間と就床時刻が成績にどの様な関係を持つかを調査した結果です。

アメリカの成績判定ではA評価が最優秀を指します。就床時刻が早く、睡眠時間の長い高校生に成績優秀者が多い事が分かりますよね。

これと同じ様な睡眠時間と学力に関する結果は日本でも昔から存在します。私自身、現在進行形で高校に睡眠指導に行っていますが、この睡眠時間と学力に関する報告は正しいと思います。


《 睡眠とスポーツ 》(表)Cheri, et al, Sleep, 2011

これはアメリカのスタンフォード大学男子バスケットボール部員を対象に1ヶ月間睡眠指導とサポートを行い、充分な睡眠時間を確保した後の運動能力の差を調査した結果です。

走力は上がり、シュートの成功率も上がっています。疲労度に関する自己評価も格段に下がって元気になっています。

この調査の重要な点は、睡眠指導とサポートを終え、元の睡眠不足生活に戻すと結果も元に戻った点です。つまり、その期間の練習で上達したのではなく、睡眠時間の増加が良い結果をもたらした事が分かったのです。

子どもの健やかな成長はもちろん、学生の成績アップ、アスリートの能力向上にも、きちんと睡眠を取る事が大切なのです。

勉強や練習など、何事にも努力する事はとても大切だと私は思います。

でも単純に努力に多くの時間を費やせば良いという訳じゃないと私は思います。

これからの時代は睡眠時間を削る大量の努力ではなく、睡眠時間を活かす質の良い努力の時代だと私は思います。


睡眠や寝具に関する相談は電話やメールでも受け付けていますので、お気軽にどうぞ。


■今回のアドバイスと一緒に読んでほしいBLOG記事
お店の日常(2018年9月3日)
『今日は「秋の睡眠の日」勘違いされがちな睡眠神話を見直しましょう!』
地域とリンク⇔(2018年9月2日)
『今の韮高生って大変だなぁ~』
地域とリンク⇔(2018年4月10日)
『韮山高校の新入生に睡眠の大切さと…』
地域とリンク⇔(2018年3月16日)
『母校で睡眠の大切さを伝えるだけでなく…』
地域とリンク⇔(2017年6月28日)
『韮山高校で「午睡」がスタートしました。』
地域とリンク⇔(2017年6月22日)
『高校生へ睡眠と午睡の話をしてきました。』
○○に関するページのまとめ(2017年10月14日)
『子供(赤ちゃん)の睡眠や寝具に関するページのまとめ』

今、注目の快眠アドバイス  2018年5月21日

『夏の寝具は触ってヒンヤリよりも“使ってサラサラ”』

皆さんは“触ってヒンヤリ”する夏の寝具を使っていますか?

もしくは使ったことがありますか?

この数年で夏になると色々なお店や通販サイトで見かける様になりました。

ただ、夏の快眠を求めて寝具を選ぶなら触ってヒンヤリではなく『使ってサラサラ』じゃないといけません。

その理由は

触ってヒンヤリ(接触冷感)を謳う寝具の多くは吸湿性の悪い素材を使っています。代表的なのがポリエステル等の化学繊維ですね。最近はレーヨンと言われる再生繊維の寝具も多いですけど、これも私は吸湿性の悪い繊維だと考えています。吸湿性が良い素材は自然素材、自然のままの構造を保った繊維です。グローバル総合試験機関「ボーケン」や日本寝装品協会の調査でもポリエステルは自然素材に比べて吸湿性が劣る事を報告しています。

具体的な素材名は「綿(木綿・コットン)」「麻(リネン・ラミー)」です。麻の方が発散性が優れていますね。麻は室内の温度と湿度の条件が整っていれば触ってヒンヤリしますよ。

※右の写真【リネンの原料となる亜麻科のフラックスという植物】

また素材は同じ綿100%でも、どんな肌触りの生地に加工するかで発散性を良くする事は出来ます。空気に触れる表面積が増える生地「ガーゼ・しじら・楊柳・リップル・シアサッカー・ワッフル・縮み」等は綿100%でも発散性が良いですね。

※左の写真【表面が凹凸状に加工されたしじら織り生地】

見直しの際、優先順位の高い寝具は体に一番近い「パジャマ」と、夏は体の多くの面積が触れる「敷パッド(ベッドパッド)」もしくは「ベッド用BOXシーツ・敷ふとんカバー・敷ふとん用フラットシーツ」です。

パジャマやシーツなどは素材や生地をシンプルに確認してもらえたらOKですが、敷パッド(ベッドパッド)を選ぶ時は肌が触れる表生地の素材だけじゃなく、中に使われる「わたの素材」まで確認して下さい。

中に使われる素材が吸湿性の悪い素材だとやっぱりムレやすいです。商品に付いている品質表示の「中わた・詰め物」の項目まで確かめましょう。

もしも夏場の寝ている状態が“こんな場合”は、寝具の吸湿発散性を見直してみると睡眠の質が上がる可能性が高いですよ。

□ 起きると寝汗がベトベト、寝汗がヒドイと感じる場合

□ 夜中にムシ暑さによる不快感で何度も目が覚める場合

□ 寝相が悪い場合(掛けている寝具は蹴飛ばす、敷ふとんから体がはみ出る)

また発汗量の多い子供用の寝具は特に注意して下さい。言葉を話せないうちは不快感を泣く事でしか訴えられませんので。お子さんが“こんな様子”なら寝具の素材を見直してみましょう。

□ 夜泣きが多い気がする

□ 寝つきが悪い気がする

□ 気が付くと汗でビショビショになっている

それと、寝室の温度と湿度の管理も大切です。

夏場の寝室の環境は「室温26℃・湿度50~60%」が理想とされています。

寝室の温度が高かったり、湿度が高かったりすれば、どんな寝具を使おうと快適には眠れません。睡眠の質は生活習慣と寝具に加えて「寝室環境」も重要な要素です。無理せずエアコンや扇風機などの電化製品を活用しましょう。

そして最後に余談です。何か科学的なデータがある訳でもないので、私個人の経験の話ですので。

自然素材って臭いにくい気がします。もちろん洗濯を怠れば菌が繁殖して臭うでしょうけど、普通に洗っていればそんなに臭わない様な気がします。

運動で使うスポーツウェアは私もポリエステル素材の商品を使いますが、何回か使ったウェアは自分でも嫌な臭いを感じます。高校の時に使っていた練習着も未だに着られるモノは改めて品質表示を見たら綿が使われていました。自分で洋服を買うようになってからは特に下着と靴下は素材に気を使っていますが、臭いは気にならないです。

スプレーとか洗剤で消臭や芳香を前面に押し出す商品が増えている気がしますが、これって衣類や寝具に使われる素材の自然素材の割合が減ってきたからじゃないのかなって個人的に思っています。私はあ~いう製品は嫌いというか、なんか苦手で一切使いません。

もし旦那さんの靴下の臭いが気になるなら、こっそり綿の混率の高い靴下に替えてみてはいかがでしょうか?発色が良くないのでデザイン性には劣りますけどね。

以上、余談でした。

睡眠や寝具に関する相談は電話やメールでも受け付けています。お気軽にどうぞ。


■今回のアドバイスに関連する当店BLOG記事も是非ご覧ください。
商品たちの物語(2017年7月20日)
20、接触冷感と天然素材 『夏用の敷パッド(ベッドパッド)を寝比べる』
快眠アドバイス(2017年11月27日)
『寝具の良し悪しは目覚めた時の状態で決める』
快眠アドバイス(2017年10月30日)
『羽毛ふとんの選び方2017』
快眠アドバイス(2017年9月18日)
『カバーやシーツは肌着と同じ』
快眠アドバイス(2017年8月1日)
『イタリアンフトンⅡと綿の敷パッドで眠れました!』
快眠アドバイス(2017年5月23日)
『子供(赤ちゃん)の寝具選びで大切なこと』
快眠アドバイス(2016年4月25日)
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